「本当の音」と向き合うということ②

ボイストレーニング開始!

あきこさんのレッスン、初回はZoomでヒアリングから。
何のために歌うのか、何を届けたいのか、などなど。

自分が講演会などのお話ならいくらでも話すことができるのに、音を出すことはすごく怖い。歌になると自分のことを取り繕うものがなくなって丸裸になった感覚で恐ろしいと。お話ししていたら、

「もうありのままで愛子さんを受け入れて良いよ。もうありのままの愛子さんで愛されて良いよ。今から歌ってみましょう」と、あきこさん誘導の元、自分の声を出したときにボロボロ涙が出てきて。

何なんだろう、丸裸の音を表現したら殺されるレベルで怖かったのかね・・震えながら出した声に、自分の音に涙が止まらなくて、ここから自分の表現が始まるんだなって感じたのよ。



その日から毎日jupiterを歌って歌詞を身体に叩き込むが始まりました。



あきこさんとの初回のレッスンで驚いたのは、自分の声と体が全く連動していないと言うこと。

舌が下がらない、どちらかの肩が上がってしまう、首が横に傾くなどなど・・・
初回のレッスンでとにかくたくさんのご指摘をいただくわけですが、大事なのは、身体が楽器。自分の肉体がないと声を出すことができないと言うこと。「今日自分の体の部位それぞれにありがとうを伝えてあげてください」と。


その日の夜は伊勢のホテルのお風呂で、自分の身体にありがとうと伝えながらわんわん泣いてました。今まで意識のことはたくさんやってきたけど、身体のことって置き去りにしていたなって。肉体あってこその地球遊びだもんね。

2週間の練習の最後は、伊勢市にあるステージがあるカフェ。お客さんがいると本番の感覚を味わえると思って・・とのことで、そちらのカフェで店主さんと常連さんに歌を聴いてもらうことに。

本番同様MCしていたらボロボロ涙が出てきたよ。歌い終わった後も泣いてて、こんなにダイレクトに自分の周波数と向き合うことができる歌って本当にすごいなって感じました。

聴いてくださったお二人からも、頑張ってね〜!と応援してもらい、2週間のボイストレーニングを終えました。

ホッとした顔の私

自分のための歌

本番当日の話をする前に、私が歌という表現にビビっていることをお話ししよう。

人前でお話しすることはできるのに・・というのは、いうたら私は場の空気を感じ取って言葉を選ぶということが無意識にできてしまうのですね。だからそこにいる人たちと私が混じり合うからこそ生まれる表現の仕方があって、言葉でいくらでも取り繕えてっていうのがあることに気づいて。(もちろん放たれている周波数は大事なのだけど)普段仕事でセッションしている時もそんな感じ。

じゃあ歌は何が違うの??ということなんだけれども、周りに合わせるっていうことがなくなる感じがするから怖いんだよね。言ったらゾーンに入るっていうやつ??もう周りとか一切関係ない!自分を表現する!!!ってなった時に完全に自分だけの世界になるわけじゃないですか。私はそれが怖くてたまらなかった。恥ずかしさもあった。

なんかね、この話をしていると、思い出すんですよ。自分がゾーンに入った瞬間。

小学校4年生の時の音読のテストかなんかでね、ごんぎつねの最後の場面を読んだ時、その時の自分ってまだまだ恥ずかしい、自分に自信がないって引っ込み思案だったから。でもそれでも表現したい!は当時から滲み出ていたのでしょうね。ごんぎつねの最後の場面を「あーーーーもうやけくそだーーーー」と、心の中で振り切ってゴンを銃で撃ってしまった兵十の気持ちになりきるわけです。「ごん!!!!おまいだったのか・・・・いつも栗をくれたのは・・・・!!」と、音読が終わったあとにはクラス全員が拍手してて先生も「合格!!!もう音読の神様ね!!」と言ってくれて、音読テストの最後の称号「神様」を勝ち取ったわけです笑


その後にクラスの男の子に「え??もう一回読んで!」と、言われても、息が抜けた私は同じパフォーマンスができるわけもなく・・・・。

みたいなことがあったわけですよ。


きっとゾーンに入るって凄く気持ちの良いことで、今ここ私の世界!!!!っていう最強の表現だと思うのだけどね、それが如何にもこうにも私は怖かった!!自分の世界に入り込むことが。



でも今回はそこに振り切ろう。誰かのためじゃなくて自分のためにやろうって。


なので、私が一番に徹底したのって歌詞を染み込ませることだったのね。ゾーンに入るには、その歌詞と一体になっているぐらいじゃないと表現にシフトできないのかなと感じていて。(以前ダンスをやった時がそうだった)身体が覚えているっていう感覚にならないといかんのだなと。

そして本番当日。


もうね、一言で言うと、やり切った!!!!!!それだけ!!!!!!!

本当にやってよかった!!!!!!!!


上手い下手で言ったら他の出演者の方はみんな上手いのだけど、私は私のことしか見てなくてね。歌っている私は自分を越えていく感覚というか、とにかく自分のための歌で、自分のための表現で、愛子良くやった!!!!って自分のことをとことん褒めてあげることができたのだ。自分の魂がホクホク喜んでいるのがわかった。


この自分の本当の音と向き合ったことがきっかけで、どんどん自分に正直に生きるようになっていくわけです。何だか自分の中に揺るぎない大きなあったかい軸ができた感じがしたなぁと。

すごい経験をしました!!!!


自分の中で、声って特別嫌いなところでもあったんだけどね、それを自分で見返すことができるのがもう嬉しいのです。


出演者の皆様とパシャリ

後日相方👨には、自分がボロカス言ったことでまさか急に伊勢に行くなんてって衝撃を受けていました笑

ここからのあきこさんとの出会いが相方👨をも巻き込んでいくことになります。

こちらのお話はまた次回に!!